2. 治療後の食事編
「手がしびれて包丁が握れない」(アンケート結果より)
治療後、手足のしびれが残って包丁が満足に握れないという方も多くいらっしゃいます。そのため食事の準備に時間がかかってしまうこともストレスになっているのではないでしょうか。
負担を減らして、なるべくラクな方法を!
「リハビリと捉えて、ゆっくり練習した」という方もいらっしゃいますが、しびれや痛みがあるときには無理は禁物です。食材を切るときには包丁ではなくハサミを使う、あるいは包丁を使わなくてもつくれる料理を選ぶなど、負担の少ない方法を考えましょう。カット野菜や冷凍食品の利用も助けになります。こういうときには電子レンジも役立ちます。うまく活用すれば調理時間も短くなります。
困ったときには担当医に相談を
しびれが取れず、担当医に相談して薬を変えてもらったところ、良くなったという方もいらっしゃいます。気になる方は、受診時に相談してみましょう。
また、リハビリを続けて、運動機能を回復したことで解消したという方もいらっしゃいます。
「お酒が飲みたくても飲めない」
「居酒屋など喫煙者のいる飲食店に入れない」
(アンケート結果より)
化学療法中、そして治療後、医師から「お酒を控えるように」あるいは「お酒はダメ」と言われた方もいらっしゃるでしょう。飲酒習慣が強い方にとっては「飲みたいのに飲めない!」と悩ましいところですよね。また、飲酒だけではなく、喫煙、受動喫煙も乳がんのリスク要因ですから、避けなければいけないことです。再発防止のためにもやはり禁煙がお勧めです。
担当医に相談を!
飲酒がリスク要因であることを考えると、控えた方がベターですが、飲酒習慣の強い方は医師に相談してみましょう。一般的には、飲酒習慣が強い場合は「適量に(1日の純アルコール量20gが上限)」と言われています。ノンアルコールの飲み物を上手に利用しお話や料理を楽しみましょう。おいしいノンアルコールも増えています。
(アルコール量20gの目安)
喫煙?禁煙? 事前に確認しましょう
受動喫煙を避けるには、場所を選ぶことが肝心です。飲食店などは、事前に店舗に問い合わせるか、入る前に分煙かどうかを確認しましょう。