椅子ヨガで気軽に簡単エクササイズ
椅子ヨガの効果
椅子ヨガは、椅子に座ったまま気軽にできるエクササイズです。
呼吸とからだの動きを連動させることで、からだと心に大きなリラックス効果をもたらすほか、むくみやしびれ予防にも効果を発揮します。
座ってできるやさしい動きなので、抗がん剤投与中でもからだの調子に合わせて無理なく行うことができ、日常生活の中で隙間をみつけて、ちょっとした待ち時間や空いた時間などに気軽に行えます。
椅子ヨガポーズ紹介
2014年9月21日(日)、がん征圧・患者支援チャリティーイベントとして“リレー・フォー・ライフジャパン2014ちば”が、八千代総合運動公園にて行われ、その一環として、NPO法人ねむの樹 ねむの会/リンパの会による“椅子ヨガ”教室が行われました。その中から、日常生活の中で簡単にできるポーズをご紹介します。
ポーズ1 呼吸とからだの動きを連動させる運動
- 椅子に座って背筋を伸ばし、親指を立てた握りこぶしを作ります。ゆっくり息を吸いながら、両腕をからだの横側から頭の上に上げていきます。この時、手のひら側を前に向けましょう。
- そのままゆっくり息を吐きながら、上げた腕をからだの横側に下げていきます。この時、呼吸とからだの動きを連動させて、自分のからだに集中します。慣れてきたら、腕を上げる際、だんだん高い位置にするよう意識します。
ポーズ2 肩周りを使い、肩こりの解消を目指す運動
- 顔の前で合わせた両手を左右どちらかに直角に曲げ両手で押し合い、ゆっくり息を吸いながら、上へ押し上げていきます。
- 次に、そのままゆっくり息を吐きながら、下に押し下げていきます。
- 反対側も同じように行います。
腕だけでなく肩や背中の筋肉が動くのを感じましょう。
参加者の声
一見ラクそうに見えても、やってみると意外と体力を使っていて、じんわりと汗ばんですっきりしました。気軽にすぐできるので、朝などにちょうどいいエクササイズだと思います。
YICインド中央政府公認 Yogaインストラクター
石川 敦子 先生
私たちのからだは、緊張すると知らず知らずのうちに呼吸が速くなり、過度の緊張では呼吸が浅くなりがちです。特に、病気を経験すると思った以上にストレスや緊張を感じるもの。普段から意識して呼吸することが必要です。
椅子ヨガでは、呼吸とからだの動きを連動させることで緊張を解き、からだをリラックスさせてあげます。やっている最中はポーズにこだわらず、体内で起きていることに集中し、外界を遮断して自分を見つめ直してみてください。
乳がん治療では、手術をし、病院にいるのはごく短期間です。退院後には、長期間にわたって乳がんと付き合っていかなければなりません。私は手術後、その長い期間に何ができるかと考えた時、ヨガにたどり着きました。ヨガは何かを競うものではなく、一度覚えてしまえば家でも気軽に行えるエクササイズです。運動音痴の私でもできました。できる人がいれば、できない人がいても大丈夫。他の人と比べず、自分を見つめ直すよい機会として、ご自身の治療生活に取り入れてみてください。
お問い合わせ
- 事務局:
- NPO法人 ねむの樹 ねむの会/リンパの会
- 電話番号:
- 047-450-6593