家族・友人
- 手術が終わったら家族は治ったと思い、サポートしてくれなくなりました。何か良い伝え方はありますか?
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ご家族もひとつの山を越え、ひと安心されているのかもしれません。
ご家族も当事者ではないため戸惑いや不安もあります。まずは自分の身体的な状況や精神的な状態を知ってもらうため、日常生活の中でお話をするようにしましょう。ご自身とご家族の生活を大事にし、リラックスした環境を整えましょう。困ったことがあれば医師だけでなく、看護師やソーシャルワーカーにも相談してみてください。
勝俣 範之 先生
日本医科大学武蔵小杉病院 腫瘍内科 教授/部長、化学療法室 室長 - がんを患ったことを友人に伝えると、過度に気を使わせてしまいました。何か良い伝え方はありますか?
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がんは2人に1人がかかる身近な病気であり、がん=死ではなくなってきています。
しかしながら、まだまだがんに対する正しい知識の普及が遅れていますので、お友達には正しい情報をお伝えし、過度に心配する必要はないことを伝えましょう。お友達もどのように接して良いのか戸惑いもあると思いますので、インターネットや書籍など、がんに関する情報を入手できる手段を教えてあげるのも良いかもしれません。勝俣 範之 先生
日本医科大学武蔵小杉病院 腫瘍内科 教授/部長、化学療法室 室長 - 肥満防止のために適度な運動を勧められましたが、具体的にどのような運動が良いですか?
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- 担当の医師の診察を受けて、術後の経過が順調であることを確認する術後1ヵ月くらいまでは激しい運動は避けましょう。
- 急な運動は身体への負担が大きいため、最初は掃除や子どもとの遊び、自転車や徒歩で買い物に行くなど、生活の中で行う活動から開始し、徐々に活動量を増やしていくと良いでしょう。
- 通常速度のウォーキング程度の有酸素運動を中心に、毎日30分以上を目標に継続して行うことが良いでしょう。
島田 宗昭 先生
東北大学病院 婦人科長
東北大学高等研究機構未来型医療創成センター 教授 - 運動をしたいのですが、腹部の傷が痛んで難しいです。術後に簡単にできるエクササイズはありますか?
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- 痛みがあるときは無理な運動は避けましょう。特に術後1ヵ月以内は、身の回りの片付けなどを行うことだけでも十分な運動となります。
- 術後のリハビリができる医療機関もありますので、担当の医師に相談してください。
- 痛みの原因に対する治療が必要となる場合もあります。痛みが継続する場合や痛みが増悪する場合には速やかに担当の医師にご相談ください。
島田 宗昭 先生
東北大学病院 婦人科長
東北大学高等研究機構未来型医療創成センター 教授