新規就労:情報収集と書類の準備

就職活動は、どのように進めていけばよいでしょうか?

1情報収集から始めましょう

ハローワークで情報を収集するほか、インターネットの就職情報サイトや人材派遣会社への登録など、求人システムを利用するのが一般的でしょう。
最近では、ハローワークや社会保険労務士(労働法や社会保障制度などの専門家)が、がん診療連携拠点病院と連携し、病院で出張就労相談会を開催していますから、積極的に利用してみるのも一つの方法です(詳しくは、お近くのハローワークやがん相談支援センターにお問い合わせください)。また、あなたがこれまで培ってきた社会経験や人脈を活用した縁故採用も、重要なルートとなるでしょう。
人を探している企業とベストなタイミングで巡り合えるよう、前の会社の上司や同僚などに「求職中」と伝えておいたり、あなた自身のアンテナを広く張っておくことは大切です。

チェックポイント
「どんな仕事に就きたいか?」を考えてみよう

  1. 1. これまでの職務経験、スキルや興味がどう活かせますか?
  2. 2. 新しい仕事に就くために職業訓練は必要ですか? そのための時間や費用はありますか?
  3. 3. 新しい仕事の採用状況(景気動向を含めて)はどうなっていますか?
  4. 4. 役職の低いポジションでも受け入れられますか?
  5. 5. 家族の理解は得られていますか?

2応募書類を準備しましょう

気になる求人があれば、応募書類を準備します。一般的には、①履歴書、②職務経歴書、③添え状の3点セットを提出します。
履歴書の既往歴には病名を書く必要はありませんが、業務に支障がある場合は配慮事項を記載する必要があります。例えば、月1回の定期通院がある場合などは、「毎月1回の休暇取得が必要」などと記載しましょう。「治療中」などの記載が必要な場合には、「現在は回復しており、業務に支障がない旨、担当医より診断を受けている」などひとこと添えるとよいでしょう。
職務経歴書はパソコンで作成するのが一般的ですので、読み手のことを考えて、見やすいレイアウトでコンパクトにまとめます(A4サイズで2枚程度)。
自己PR欄は、能力やスキルなど、あなたの「強み」をアピールするところです。①あなたの強みや働く上で大切にしていること、②エピソードや具体例、③会社への貢献(どのように強みを活かせるか)を、簡潔に述べるとよいでしょう。
これまでの人生経験で培ったこと・学んだことを仕事に活かせるようなエピソードを書くのも一つの方法です。

みんなの声

一般社団法人CSRプロジェクトが開催しているサバイバーシップ・ラウンジは、サロン形式のため、相談員から直接履歴書の書き方や模擬面接ついてのアドバイスなどを受けられます。
がんを経験した仲間同士で、就労に関する悩みや不安を分かち合うこともできますよ。

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